伝説の歌姫と下っ端アシスタント、年齢もキャリアも異なるふたりだからこそ叶えられる夢
ジョンソン:最初に脚本を読んだ時、ハートがときめいて、笑えて、それにとても知的だと思った。フローラ(・グリーソン)は素晴らしい脚本を書き上げたわ。とにかく完璧よ。
ジョンソン:私自身、音楽が大好きなの。私の人生のすべてよ。もしかしたら、映画よりも音楽の方が好きなのかもしれない。なぜって音楽は純粋に、感情に訴えてくるから。音楽に対して技術的なこだわりは特に持ってないの。音楽とはずっとそういう関係でいたいわ。音楽は私のすべてを引き出してくれるから。私のすべての生きがいをね。
映画を観ている時は研究をしている感じ。じっくり眺めて、分析しつつ、いろいろ学びながら映画を観ている。逆に音楽を聴いたり、演奏を観ている時は、純粋に感情で受け止めているの。極めて直感的な体験よ。だから音楽をそれほど研究したり、勉強したりはしていないわ。でもピアノ演奏は不思議とあっと言う間にできたの。決して得意なわけじゃないけど、楽曲をよく学んでから挑戦したの。今回の楽曲は簡単だったのかもしれないわね。運が良かったわ。
ジョンソン:ゾーイは仕事に関係なく、私の人生において、最も大切な贈り物のような存在よ。とにかく素敵な人。彼女のことが大好きなの。
ジョンソン:アイスとは2度目の共演よ。2作品とも彼は私のことを嫌っている設定なの。それがとてもおかしくて。この先ずっとその設定を続けていくのもいいわね。例えば7年後に再び共演する機会があるとして、また彼の役が私のことを嫌っているという設定になったら面白いわ。
だけどカメラの外では彼のことが大好きよ。とても優しくて包容力のある人なの。素晴らしい俳優でもあるわ。それにユーモアのセンスもたっぷり。笑いをおさえられないほど面白いことを時々言うのよ。一日中一緒にいても飽きないわ。
ジョンソン:ディプロは本作でサプライズ出演をしてくれたのだけど、とにかく圧倒されたわ。真にプロフェッショナルな人よ。まるでこれまでずっと俳優業をやってきたかのような貫禄があった。ショッキングなほどに見事だったわ。
彼はとても面白くて愉快な人でもあるの。彼にとんでもないセリフを言わせたりもしたけど、彼は実際にやってのけた。何の躊躇もなくね。素晴らしいパフォーマンスだったわ。
1989年10月4日、アメリカ・テキサス州オースティン生まれ。英国アカデミー賞にもノミネート経験を持つ女優・プロデューサー。『フィフティ・シェイズ』シリーズにアナスタシア・スティール役で主演。そのほかの出演に、デヴィッド・フィンチャー監督『ソーシャル・ネットワーク』(10年)、スコット・クーパー監督『ブラック・スキャンダル』(15年)、ルカ・グァダニーノ監督『胸騒ぎのシチリア』(15年)、『サスペリア』(18年)、ドリュー・ゴダード監督『ホテル・エルロワイヤル』(18年・未)がある。最新作『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』(19年)でシャイア・ラブーフやザック・ゴットセイゲンらと共演した。この作品は昨年のサウス・バイ・サウスウエスト映画祭で観客賞を受賞、米国内で2000万ドル以上の興行収入を記録し、限定的な規模で公開された作品としては年間でトップの成績をおさめた。